仕事中にずっとしゃべっている人がいると、周りの人は集中できなかったり相手が仕事しないことにイライラしたりします。
とはいえ相手に直接注意するのは気が引けるなど、真面目な人ほど悩んでしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、私語ばかりで仕事しない人の心理や、職場の雑談がうるさい時の対処法を解説します。
あわせて職場の仲良しごっこの回避法も紹介するので、仕事の人間関係に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人:受発注ライフ編集部
『受発注ライフ』は、2024年3月22日に誕生した、株式会社カンナートのWebメディアです。
株式会社カンナートは西新宿にある創業20年目のシステム開発会社です。
このメディアでは、受発注業務や物流、通販にお困りごとのある方々に向けて、 業務改善のアイデアや業界の新しい動向などを発信していきます。
仕事中の雑談は原則NG
まず前提となるのが、仕事中の私語は原則NGという社会通念です。
雑談は職場のコミュニケーションを円滑化させるといったメリットもありますが、それは本来業務外に行うべきです。
確かに社風や上司の考え方によっては、かなりの範囲雑談が許容される場合もあります。
しかし職場での私語は業務の生産性を落としたり、上司に仕事しない社員と評価される一因になったりとデメリットも多いです。
仕事中にずっとしゃべっている人の心理
仕事しないでずっとしゃべっている人にはどんな心理があるのでしょうか。
ここからは私語が多い人の心理をまとめているので、相手に当てはまる点がないか照らしあわせてみましょう。
仕事中の私語がいけないことを知らない
仕事中の私語がうるさい人は、単に仕事中の雑談が良くないことを知らないだけかもしれません。
このケースは社会人経験が浅い人や、前の職場では私語が許されていたという人に良くあることです。
そういう人はただ知らないだけなので、なぜ私語がいけないのかを説明すればすんなり理解してくれるでしょう。
仕事へのやる気が低い
仕事しないでずっとしゃべっている人は、仕事へのやる気がそもそも低い可能性があります。
この場合、仕事がつまらなかったりやりがいを見出せなかったりして、その物足りなさを雑談で埋め合わせていると考えられます。
仕事の目的を再度共有するなどして、本人のモチベーションを上げることが一番の解決策といえるでしょう。
空気が読めない
私語が許容される範囲は社風により異なりますが、空気が読めない人はそういったことがわかりません。
そのため周りが黙々と仕事をしている環境でも、自分は仕事しないで平気で雑談を続けます。
空気が読めない人は悪気がないことが多いので、注意することで改善の余地が見込めるでしょう。
承認欲求が高い
承認欲求を満たすために、仕事中にずっとしゃべっている人もいます。
そのような人は相手の注意を引きたいという心理があり、自分語りや自慢ばかりをずっとしゃべっているのが特徴です。
または私語をすることにより、職場での存在意義を確かめたいという心理が私語の多さに出ているのかもしれません。
本人は独り言のつもり
自分の考えや感情を声に出すことで仕事を整理するという、仕事中でも独り言をつぶやいてしまう人がいます。
このようなタイプの人は私語を言っているつもりはなく、人によっては独り言をつぶやいている自覚さえない場合も。
独り言は病気やストレスで増えることもあるので、周りと一度話してみるのもいいでしょう。
病気の可能性も
仕事中にずっとしゃべっている人は、病気のせいで自分の考えや感情をコントロールできない状態にあるかもしれません。
注意欠如・多動症(ADHD)や社交不安障害(社交恐怖症)など、障害や何かしらの病気に関連している場合もあります。
【自分が上司】 仕事中にずっとしゃべっている人への対処法
部下の私語が多い場合は、やる気の低下や病気など様々な原因が考えられます。
そのような問題を早期に解決するためにも、私語がうるさい人に対しては上司が適切な対策を取りましょう。
相手に私語を控えるようにお願いする
部下の私語がうるさいなら、上司から注意をすることが一番の対処法でしょう。
その時やってはいけないのが、「仕事中にずっとしゃべっているなんて非常識だ」などと部下を頭ごなしに叱りつけることです。
注意する際はプライベートが確保された個室を用意し、雑談がいけない理由や控えて欲しい旨を丁寧な言葉で説明しましょう。
悩みが無いか聞いてみる
急に部下の私語が増えたなら、オーバーワークから発症した病気や障害などによる不安定な心理状態が原因かもしれません。
上司としては「最近様子が変わったような気がするけど悩みはない?」と尋ね、相手に病気や問題があった場合はサポートを示すことが重要です。
今までよりも多く仕事を振る
仕事中でも雑談ばかりで仕事しない人は、やることがなく暇つぶしとして私語を繰り返している可能性があります。
そのような人には今までよりも多く仕事を振ることが、雑談を減らすための対策となります。
ただし、残業するほどの負担を与えないように注意しましょう。
席替えする
部下が仕事中にデスクの近くの人とだけしゃべっているなら、席替えが有効な対処法です。
この方法なら角を立てることなく、間接的に部下の私語を減らせます。
席替えの際は、部下が普段あまり仲良くしていない人を両隣に配置すると良いでしょう。
仕事の配置替えをする
部下の私語が多いのは、業務への慣れからくる慢心や飽きといった心理が原因かもしれません。
その場合は、仕事の配置換えにより部下に仕事への緊張感を与えることで、雑談をする隙をつぶすことができます。
できれば配置換えの前に、部下と面談をして希望を確認してみると良いでしょう。
【自分が部下・同僚】仕事中にずっとしゃべっている人への対処法
私語がうるさい相手が上司という場合は、部下の立場からは注意しづらいもの。
ここでは上司の私語がしんどい際に、部下ができる対処法を紹介します。
より立場が上の人に相談する
仕事中にずっとしゃべっている人が上司だと、部下の立場から注意するのはしんどいもの。
そんな時は、さらに上の立場の人に相談するのが一つの対処法です。
相談する際には具体的な事例や影響を伝えて、自分の感情や不満をあまり出さないようにしましょう。
関わらないのも◎
仕事中の私語がうるさい人は、自分の話に夢中になっていて周りの迷惑を考えていないことが多いです。
そんな人に真面目に関わっていたら、こっちまで気がおかしくなってしまいます。
上司の私語がしんどい時は、聞こえないふりをしたり適当に相槌を打ったりしておきましょう。
イヤホンをして、会話をシャットアウトする
仕事中の私語がしんどい上司には、イヤホンをして会話をシャットアウトするのも賢い対策です。
イヤホンを付けることで、相手に「今は話しかけないでほしい」というサインを送ることができます。
また自分の集中力や気分を高める音楽やポッドキャストを聴くことで、仕事の効率や質も向上させられるでしょう。
職場の仲良しごっこがしんどい時はどう対策する?
職場でよくあるのが、決まった仲間とばかりと関わる「仲良しごっこ」。
職場の人とは距離を置きたい人にとって、仲良しごっこはしんどいこともあるでしょう。
ここでは、職場の仲良しごっこの対処法を紹介します。
仕事が忙しいふりをする
職場の仲良ごっこがしんどい時は、仕事が忙しいふりをしておきましょう。
例えば、仲良しごっこのグループからランチや女子会に誘われた時は、「仕事が残っていて」と言えば上手く回避できます。
ただしあまりこの方法を連発すると嘘がバレるので、ここぞという時に使いましょう。
体調が悪いふりをする
体調が悪いふりも、職場の仲良しごっこを回避する対策です。
いつもより声のトーンを下げたり、女性であればメイクを控えたりとちょっとした小細工を仕掛けるとリアリティが増します。
これも毎回使える技ではないので、どうしても仲良しごっこの誘いを断りたい時に使いましょう。
丁寧語を使って距離感を保つ
仲良しごっこのグループに話しかけられたらよそよそしい丁寧語で返すと、相手に距離を置きたい意思が伝わるでしょう。
同期の場合はあえて敬語を使ったり、上司の場合でも必要以上にかしこまった表現を使ったりしてみましょう。
SNSやメールでのやり取りなら、絵文字は使わずに淡々とした表現で返信をするのがポイントです。
上司に相談する
職場の仲良しごっこが仕事に支障をきたすほどしんどいなら、迷わず上司に相談しましょう。
上司は仲良しごっこグループに注意をしたり仕事の配置換えをしたり、何かしらの対策を取ってくれるはずです。
言うまでもなく職場は友達作りの場ではないので、職場の仲良しごっこについて一人で悩むことはありません。
まとめ
今回は仕事中の私語が多い人の心理や、雑談がしんどい時の対処法を紹介しました。
職場の人の私語がうるさい時は、注意をするのが手っ取り早い対策です。
しかし一歩間違えるとそれが人間関係をこじらせる原因になるこので、まずは上司など第三者に相談してみると良いでしょう。
また私語が多い人の心理は様々で、病気などのより深刻な問題が関係していることもあるので、上司は部下の異変に気付いたらすぐに対処しましょう。