アパレルやIT、食品業界など、さまざまな業種で使われているSKU。
物流業務の効率化や誤出荷の防止を図りたいなら、SKUによる商品の管理は不可欠です。
そこでこの記事では、SKUとは何かや使い方、メリット・デメリットなどについてわかりやすく解説します。
ITや食品、アパレルなどの小売業や流通業に携わる人は、ぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人:受発注ライフ編集部
『受発注ライフ』は、2024年3月22日に誕生した、株式会社カンナートのWebメディアです。
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SKUの意味とは? わかりやすく解説
SKUを活用したい人は、まずはじめにSKUの意味をしっかり理解する必要があります。
ここでは意味やSKUが必要な理由をわかりやすく解説します。
SKUとは在庫管理で使われる最小管理単位
SKUとは在庫管理の際に使われる最小管理単位を意味し、最小識別単位と呼ばれることもあります。
わかりやすくいうと、商品をアイテムやカテゴリーといった分類でなく、これ以上は分類できない単位にまでわけた状態を意味します。
SKUの単位ごとに在庫を管理することで色やサイズ別の在庫数がわかりやすくなり、在庫管理が効率的に行えます。
在庫管理を正確に行うため、SKU管理はさまざまな業界で使われています。
物流から小売業までSKUが必要な理由
物流や小売業の在庫管理では、SKUで在庫を管理することが基本。
SKUにより商品をカラーやサイズ、ロットといった単位に分類することで、各カテゴリーの在庫数がよりわかりやすくなるからです。
また消費期限をSKUとして在庫をわければ、古い在庫からの出荷も簡単になります。
物流倉庫内で頻繁に誤出荷が発生している場合には、アイテム別ではなくSKU別での管理を検討すると良いでしょう。
SKUはJANコードとは異なる
JANコードとは事業者の情報や商品の詳細などを示す商品識別番号。
流通システム開発センターという機関が管理しているため、他商品と重複することはありません。
一方でSKUは事業者が独自に設定するので、他商品と重複する可能性があります。
本来JANコードとSKUには別の役割がありますが、JANコードをSKUとして使用する事業者も多いです。
SKUの使い方
例えば、あるTシャツのサイズ4種類、さらに各サイズにカラーが3色あるとします。
このような場合、青いSサイズのTシャツ、赤いMサイズのTシャツ、黄色いLサイズのTシャツなどと区別し管理しなければなりません。
そのため、サイズ4種類×カラー3種類の組み合わせで12SKUとして各バリエーションを管理します。
SKUではルールを自社で設定できますが、適当にコードを付けた場合、誤発送といった問題に繋がる可能性もあるため注意しましょう。
SKUを区別する方が良いケース
SKUを適切に活用し、在庫を区分することで効率的な在庫管理が可能になります。
これから紹介するようなケースの場合は、SKUを採用するのがおすすめです。
商品の色が違う
同じモデルやデザインでも色が違う場合は、色別にSKUを付けると良いでしょう。
色別にわけずに商品を管理すると、ピッキングで商品を探すのに手間が掛かり非効率的。
さらに誤出荷を招く一因ともなるので、SKUで区分するのがおすすめです。
商品のサイズが異なる
商品のサイズが異なる場合にも、SKUを区別したほうが良いです。
例えば飲料水に500mLと1Lの2種類がある場合、それぞれSKUを変えます。
ただしキャンペーンなどで容量が増量している際には、通常サイズのものとSKUを別にする必要はありません。
商品の数量・内容量が異なる
商品の数や量が異なる場合も、SKUで分ける必要があります。
例えば錠剤の商品で50錠入りと100錠入りの商品がある場合、SKUは2つにわけてください。
化粧品や食料品、医薬品などでは内容量により商品の種類が複数あるケースが多いですが、SKUで区分すると管理が効率化します。
パッケージデザインが異なる
商品のパッケージデザインが違う場合、別のSKUを付けましょう。
特にコラボ商品などを販売する場合、コードをメーカーが変更することも少なくありません。
商品そのものに変更がない場合でも、コードが違うと別の商品として扱われます。
しかし、パッケージを変えた場合でもコードは変えないこともあります。
商品のセット販売をする
バラ売りとまとめ売りの商品は、区別しなければなりません。
例えば、アパレル業界でTシャツを5枚セットで販売する場合や、食料品業界で飲料5本入りなどがあります。
このような場合、まとめたものを一つの商品としているため、バラ売りされている商品とは違うSKUを設定し管理します。
業界ごとのSKUの考え方
業界によってSKUに対する考え方が異なります。
ここではアパレル、IT、化粧品、食品の4つの業界を挙げて、それぞれのSKUの考え方についてわかりやすく紹介します。
アパレル業界
アパレルでは、サイズや色といった区分によりSKUをわけています。
また複数のブランドで類似商品を扱っていることがあるため、ブランドにSKUを付けることも不可欠です。
商品をSKUにより細かくわけることで、誤発注などのトラブル防止に繋がります。
IT業界
IT関連の商品はCPUやストレージなどの部品により製品名は同じでも容量や性能が異なることがあるため、SKUでIT商品を区別することが多いです。
またソフトウェア製品の場合、同じIT製品でも「オフィス用」「家庭用」のように用途次第で価格や機能が違う場合もあり、SKUで区別しています。
化粧品業界
アパレル業界同様にサイズや色・パッケージなどでSKUを区別します。
例えば形が同じアイライナーであっても、色を複数展開している場合があります。
また色は同じでもパッケージが異なる場合には、SKUを変ることが必要です。
食品業界
食品業界では、食品は同じでも容器のサイズが異なる場合にSKUで区別します。
例えばソースの場合、小瓶や中瓶、大瓶といった容器サイズ別にSKUを設定し対応します。
また食品業界では、味などもSKUにより区別されます。
SKU管理のメリット
SKU管理の最大のメリットは、在庫管理が効率化できることです。
SKUのコードを使えば、サイズや色などの最小単位で在庫状況がすぐにわかります。
また商品リニューアルやキャンペーンを実施している場合にも、SKU管理は有効です。
リニューアルが多少の改良であれば新アイテムと旧アイテムを同じSKUにすることで、商品切り替えにおける在庫ロスも防ぐことができます。
SKU管理のデメリット
SKUを設定する際は、しっかりとルールを決めておく必要があります。
ルールをしっかりと決めていない場合、後に混乱を招いてしまう可能性が高いです。
また、SKUの導入にはコストが発生するものデメリット。
在庫管理ソフトやバーコードリーダーに掛かる初期費用のほか、月々のシステム利用料や通信費が掛かることも念頭に置いておきましょう。
SKUを管理する際の注意点
利用する管理システム次第では、SKUの頭の文字が0だと認識されない場合があります。
そのため、文字列の先頭には1から9までの文字を使うようにしましょう。
また正確に在庫を管理するためには、SKUを重複させないのもポイントです。
もし重複してしまうと商品情報が2つになり、誤発送してしまう可能性が高くなります。
また仕入れミスや商品ロスに繋がってしまう恐れもあるので注意しましょう。
SKUの重複を確実に回避したい場合は、JANコードをSKUとして使用する方法もあります。
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まとめ
今回はSKUとは何かや使い方などをわかりやすく解説しました。
SKUとは商品を区分する際の最小管理単位を意味し、物流業務においては在庫管理の効率化に有効です。
食品やアパレル、ITなどさまざまな分野で使われていますが、使い方は業種により異なるので注意しましょう。
今回解説したSKUの意味や使い方を理解しておくことでより物流の在庫管理で効果的に活用できると思うので、ぜひ参考にしてみてください。