物販とは? インターネットショップの始め方や成功率、何を売るかについても解説

最近ではインターネットショッピングやフリマが普及したことで、個人の物販ビジネスが広がりを見せています。
物販副業は初期費用が少なく誰でも気軽に始めやすいですが、何を売るかや商品の仕入れ方法、成功率など気になることも。
そこでこの記事では、インターネットショップの始め方を解説します。
また国内販売や輸入物販、転売などそれぞれの違いや意味も紹介するので、物販とは何か理解を深めたい人も参考にしてください。


この記事を書いた人:受発注ライフ編集部

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物販とは? その意味を解説

物販とは商品を製造して販売したり、流通させたりすることにより収益を発生させるビジネスモデルを意味します。
多数の個人や企業が物販により市場に商品を提供することで、需要と供給関係を構築します。
このような仕組みにより、消費者に商品が届き経済が循環されていくのです。
商品販売が物販の基本ですが、商品製造や流通などの工程も含めて物販と呼ぶこともあります。

物販ビジネスの種類は?

物販を始めようとしている人は、物販ビジネスの意味だけでなく種類について理解しておくことで、自分に適した物販ビジネスに取り組むことが可能です。
物販ビジネスの種類は、輸入物販をはじめさまざまです。

国内販売

国内販売では国内店舗およびショップから商品を仕入れ、日本国内に居住している人に対し販売します。
副業で物販を始めようとしている人は、国内販売から始めると良いでしょう。
輸入物販に比べ国内販売であれば梱包から配送の流れが丁寧で、トラブルも発生しにくいからです。

輸入物販

輸入物販とは、海外から日本に輸入した商品を販売して利益を獲得するビジネスです。
輸入物販なら、物価の低い国から商品を安く仕入れ、国内で高く売ることで高利益を生むことも可能。
しかし、輸入物販の場合トラブルが発生した際に日本語以外でやり取りする必要があるため英語力が必要です。

転売・せどり

転売とは、仕入れた商品に金額を加えて商品を販売する方法を意味します。
フリーマーケットやネット、電気屋さんから商品を仕入れ、少し金額を上乗せして販売することで利益を獲得します。
せどりとは商品そのものをできるだけ安く仕入れ、仕入れた価格よりも高い価格で販売します。
転売とせどり、物販とは大きく変わりません。

OEM・ODM

OEMは製品の設計や製造、納入をメーカーに依頼する方式であり、ODMはメーカーに商品開発の段階から依頼する方法を意味します。
どちらの方法もメーカーに製造プロセスを委託するため、自社開発に比べオリジナル商品の作成および販売が簡単にできます。

インターネットショップの成功率はどれくらい?

インターネットショップの成功率は、20%以下と言われています。
インターネットショップの成功率を正確に表すデータはありませんので、この数値はあくまで目安の数値。
インターネットショップを開業してから1年目以降の廃業率は50%程度で、半数のインターネットショップが廃業すると考えると成功率は低いです。

物販ビジネス・物販副業の始め方

物販ビジネス・物販副業を始めたい人は、始め方をしっかりと理解しておくことでスムーズに物販ビジネス・物販副業を始めることが可能です。
事前に始め方について理解しておきましょう。

何を売るか決める

始め方の1つ目の手順は何を売るか決めることです。
現代では多くの個人や企業が物販に参入しています。
売れない商品を販売していても利益は得られないため、何を売るかが重要です。
社会のニーズに適した商品の販売が成功率を高めるポイントです。

開業に必要な手続きや資格の取得をする

始め方の2つ目の手順は、開業に必要な手続きや資格の取得をすることです。
個人事業で開業する方は、「個人事業の開業・廃業等届出書」を開業して1ヶ月以内に税務署に出す必要があります。
また古物販売の場合は「古物商許可」など、取り扱う商品のジャンル次第では資格が必要な場合があるので事前に調べておきましょう。

仕入れ先と販売サイトを決める

始め方の3つ目の手順は、仕入れ先と販売サイトを決めることです。
商品を仕入れる先と、仕入れた商品の販売サイトを決めます。
物販とは、どれだけ安く仕入れどれだけ高く売れるかが成功率を高めるポイントです。
そのためどの仕入れ先が最も安く仕入れられるのか、どの販売先が最も高く販売できるのかを調査し決めるようにしましょう。

仕入れた商品を出品する

始め方の4つ目の手順は、仕入れた商品を出品することです。
仕入れ先から仕入れた商品を、販売サイトで出品します。
ネット物販では商品状態が商品説明や画像で判断されるため、可能な限り細かく記入することがポイントです。
特に、商品画像は複数の角度から商品を撮影し掲載しましょう。

発送する

始め方の5つ目の手順は、商品の発送です。
ヤフオク!やメルカリを使った個人出品の場合でも、購入者からすれば大切な商品に変わりないため、丁寧に取り扱いましょう。
雑な梱包をした場合クレームとなる可能性も高いため、緩衝材で商品を覆うなど破損しない丁寧な梱包で発送してください。

物販では何を売る? 物販副業でも売りやすい物を紹介

物販で何を売るか悩んでいる人も多いでしょう。
物販初心者は物販ビジネスや物販副業で売りやすい物を理解しておくことで、始めた際の成功率を高められます。

子ども用品・おもちゃ

子ども服やチャイルドシート、ベビーカーなどの子ども用品は、物販で売れやすいジャンルの一つ。
使用期間は短いものの、子どもが産まれた際に必要になるため、購入される確率が高い商品です。

ゲーム

ゲームは回転が早いだけでなく、小資金で取り扱えます。
特に、マリオなどの人気ソフトは価値が落ちづらい傾向です。
一方で毎年新作が発売されるソフトは、需要が下がりやすい傾向にあります。

美容品

コスメや香水、基礎化粧品など美容品も売れやすい商品です。
流行りの商品などは、出品したその日に売れる可能性も十分にあります。
また美容品は狭い保管スペースでも管理しやすいため、個人の物販副業にも最適。

家電

パソコン周辺機器や中古カメラなどの家電は、1個あたりの利益が高く物販におすすめの商品です。
家電は季節に影響されにくく商品価値が落ちにくいため、回転率が低い場合でも損失が生じにくいでしょう。

限定品

期間限定品は希少性があるため、高価格で売れる可能性が高いです。
入手が難しい商品ほど価格は上がりやすく、仕入れた定価の2倍程度の価格で売れることもあります。

個人で商品を仕入れる方法

個人でインターネットショップを開設するためには、安定的に取引できる仕入れ先を見付けなければなりません。
ここでは個人でも簡単に商品を仕入れる方法を紹介します。

実店舗で買い付ける

実店舗で買い付ける場合、実際に商品の状態を自分の目で確認できるメリットがあります。
そのためインターネットショップで発生しやすい「商品がイメージと違う」といったトラブルが発生しにくいです。
しか仕入れの度に実店舗まで行く必要があるので、交通費や移動時間といったコストも考えながら取り組む必要があります。

卸売サイトで仕入れる

個人の物販副業でも、卸売サイトから商品を仕入れることが可能。
卸業者から直接仕入れるほうが、小売店を通すよりも安く商品を仕入れられることが多いです。
そのため、できるだけ安く商品を仕入れたい人は卸売サイトを利用すると良いでしょう。

メーカーに直接交渉する

メーカーとの直接交渉は他の仕入れ方法と比べても、一般的に最も安く商品を仕入れられる方法です。
また転売やせどりと異なり、メーカー保証が効いた商品を取り扱えます。
転売やせどりの場合、不良品や偽物に悩まされるケースも多いです。
直接メーカーから仕入れることで、そうした不安が必要ありません。

オークションやフリマから仕入れる

オークションやフリマでは不用品販売などで使用している一般の人も多く、安い価格で商品が購入できます。
しかしオークションやフリマから安定的に商品を仕入れるのは難しいため、常に複数のサイトを利用するようにしましょう。
おすすめのオークションやフリマには、メルカリやヤフオク!、楽天ラクマなど。
また輸入物販であれば、アリババやタオバオがおすすめです。

物販ビジネスの成功率を上げるには?

物販ビジネスを始めるうえで、できる限り成功率を上げたいと思うのは当然のことでしょう。
物販ビジネスで成功率を上げる方法は、以下の通りです。

具体的に売り上げ目標を立てる

物販ビジネスに限らず、ビジネスではどれだけ売り上げがあるかが重要です。
売り上げには、仕入れた数と販売した数や仕入れの価格と販売した価格、その他発送手数料などが関係してきます。
物販の成功率を上げるためこれらの具体的な数値を算出し、具体的な売り上げ目標を立てましょう。
「物販ビジネスで稼ぐ」などの漠然とした目標ではなく、月に利益10万円といった具体的な目標にすることで成功率を上げられます。

利益率を上げる

物販ビジネスでは、安く商品を仕入れ高く売るのが鉄則です。
少ない利益しかない場合、収入も減少するため販売価格は非常に重要です。
できるだけ多くの利益を得るためには、利益率を意識しましょう。
利益率(%)の計算式は「利益÷売上金額×100」です。
何を売るかにもよりますが、利益率はおおむね20%~30%を目安とすると売り上げに繋がりやすくなります。

集客努力を怠らない

売上を伸ばすためには、商品を知ってもらうための集客努力を怠ってはなりません。
オンライン集客であれば、SEOを活用したSNSでの宣伝、プレスリリースなどが効果的です。
またオフラインであれば、新聞や雑誌広告、DMなどの集約方法もあります。
物販ビジネスで成功率を高めるためには、複数の集約方法を併用してできるだけ多くの人に商品を認知してもらうことが重要です。

まとめ

今回は物販とは何かや、物販の成功率、何を売るかなど、インターネットショップを開設するうえで持っておくべき知識を紹介しました。
物販とは商品を製造して販売したり、流通させたりすることにより収益を発生させるビジネスモデルを意味します。
物販ビジネスや物販副業に参入したい人は、物販の意味や始め方を理解し、何を売るか決めておくことが必要です。