受発注システム6選を徹底比較 メリットや費用、管理しやすさなどについて解説

FAXや電話での注文方法を廃止して、受発注システムに切り替えたいと考えている企業は多いでしょう。
受発注システムを導入すれば、注文書入力や面倒な月次決算など多くの業務を効率化できます。
この記事では、受発注システム導入のメリットやデメリット、サービスを比較する際のポイントを解説します。
併せて各社の受発注システムを徹底比較しているので、導入を検討している人は参考にしてください。


この記事を書いた人:受発注ライフ編集部

『受発注ライフ』は、2024年3月22日に誕生した、株式会社カンナートのWebメディアです。
株式会社カンナートは西新宿にある創業20年目のシステム開発会社です。
このメディアでは、受発注業務物流、通販にお困りごとのある方々に向けて、 業務改善のアイデア業界の新しい動向などを発信していきます。


受発注システムを活用するメリット

受発注システムを活用する最大のメリットとは、業務効率が向上することです。
電話やFAXを使った受発注では、やり取りに時間がかかるだけでなく、システムに注文内容を転記する手間があります。
しかし、受発注システムならデータが自動的にシステムに反映されるため、転記の工程を削減することがで可能です。
また、受発注システムでは注文状況をリアルタイムで確認できるほか、月次決算業務を簡略化することもできます。

受発注システムを活用するデメリット

受発注システムは業務効率化においてメリットがある一方、いくつかデメリットもあります。
その一つが、初期導入やシステムの保守管理に費用が掛かることです。
また、システムの更新やトラブル対応には専門知識が必要で、対応が遅れると業務に支障をきたす恐れも。
さらに、受発注システムを導入する際には取引先からも同意を得る必要があり、場合によっては交渉に時間が掛かるかもしれません。

受発注システムを比較する・選ぶポイント

受発注システムを選ぶ際の、比較するべきポイントとは何なのでしょうか。
費用面はもちろん、導入実績や管理のしやすさも比較してみてください。

自社の業界に対応しているか

受発注システムを選ぶ際には、自社の業界に対応しているか必ず確認しましょう。
例えば、飲食業界に特化したシステムやBtoB向けシステムなど、受発注システムには様々なタイプがあります。
知らずに自社に合わない受発注システムを購入してしまうと、導入の効果を十分に得られません。
導入実績を確認し、同業他社での成功事例や評価を参考にすると良いでしょう。

取引先も導入しやすいか

多くの場合、受発注システムは発注側と受注側の双方が導入することになります。
そのため、自社だけでなく取引先も使いやすいシステムを選ぶことが重要です。
例えば、スマートフォンで発注できるサービスや、注文フォームが見やすいものなら、取引先にとっても使いやすいでしょう。
また、できるだけ取引先に費用面で負担を掛けないよう、発注側が無料や低価格で使えるシステムを選ぶと良いでしょう。

費用面は必ずチェック

受発注システムを選ぶ際には、費用面を必ず確認してください。
受発注システムの利用にあたっては、初期費用や月額利用料だけでなく、場合によっては追加機能の費用、サポート費用なども掛かることを把握しておきましょう。
商品を比較する際は、価格だけでなく費用対効果がどれだけあるかを軸に選ぶのがおすすめ。
導入コストを抑えたい場合、初期費用が無料のサービスも検討してみてください。

カスタマイズやデータ分析の可否も確認

カスタマイズできるかどうかも、受発注システムを比較する際の重要なポイントです。
受発注システムには自社仕様に画面のレイアウトをデザインしたり、データの項目を追加したりできるものもあります。
一方で、サービスがパッケージ化されていて、細かいカスタマイズには対応していないシステムも。
また、データ分析機能が充実していれば、売上や在庫の管理が簡単になり、経営判断の迅速化も期待できます。

受発注システムを徹底比較!

受発注システムには、クラウド型とフルスクラッチ型、パッケージ型などの種類があります。
今回は、費用が安く導入しやすいクラウド型とパッケージ型のサービスを徹底比較します。

システム導入社数特徴料金
BtoBプラットフォーム 受発注49,000社以上・クラウド型
・無料トライアル◎
・カスタマイズ◎
・モバイル対応
・メニュー管理
要問い合わせ
楽楽B2B150,000社以上・クラウド型
・無料トライアル×
・カスタマイズ◎
・分析機能
・外部連携◎
月額39,800円~
楽楽販売3,500社以上・クラウド型
・無料トライアル◎
・カスタマイズ◎
・リアルタイム共有
初期費用15万+月額7万円~
CO-NECT39,000社以上・クラウド型
・無料トライアル◎
・カスタマイズ◎
・発注先導入不要
月額0円~
(フリープラン)
MOS650社以上・パッケージ型
・無料トライアル◎
・カスタマイズ◎
・モバイル対応
要問い合わせ
アラジンEC5,000社以上・パッケージ型
・無料トライアル×
・カスタマイズ◎
・モバイル対応可
・充実したサポート
要問い合わせ

BtoBプラットフォーム 受発注(株式会社インフォマート)

出典:BtoBプラットフォーム 受発注 WEBサイト

「BtoBプラットフォーム 受発注」は、4万社以上に利用されているクラウド型の受発注システム。
大手企業にも多く活用されており、信頼性は折り紙付きです。
外食企業向け、卸企業向けなど様々なパッケージが用意されていて、業界に合わせて最適なサービスを構築してもらえます。
特に飲食業界に特化していて、メニュー管理など業界ならではの機能も充実。
導入後もフォローしてもらえるほか、24時間体制で365日セキュリティ管理しているため、トラブルが発生した時も安心です。

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楽楽B2B(株式会社ネットショップ支援室)

出典:楽楽B2B WEBサイト

「楽楽B2B」は、BtoB専用のクラウド型の受発注システムです。
「楽楽B2B」の強みは、外部の決済サービスや物流システムなど様々なシステムとAPI連携していること。
既に社内で使っているサービスに「楽楽B2B」を連携すれば、受発注以外の基幹業務まで効率化が可能です。
また、見やすく使いやすいシステムデザインも、「楽楽B2B」が選ばれている理由の一つ。
FAXや電話のように、顧客が簡単に使える注文システムを重視する企業におすすめのサービスです。
月額料金も約4万円からと低価格で手が出しやすいでしょう。

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楽楽販売(株式会社ラクス)

出典:楽楽販売 WEBサイト

「楽楽販売」とは、プログラミング開発不要ですばやく初期構築できる、クラウド型の受発注システム。
Excelにあるデータをシステムへ簡単に移動できるので、一からシステムにデータを手入力する手間がいりません。
また画面レイアウトや入力フォーム、操作メニューなどを、自社仕様にカスタマイズできます。

料金は初期費用15万円で、月額費用は7万~。
導入前には、営業担当がコスト削減の見積もりや業務改善の提案、他社製品との比較まで行ってくれます。
無料トライアルもあるので、まずは試しに使ってみても良いでしょう。

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CO-NECT(CO-NECT株式会社)

出典:CO-NECT WEBサイト

「CO-NECT」は、小売・飲食から公的機関まで幅広い業界で支持されているクラウド型の受発注システム。
一般的な受発注システムとは違い、受注側が注文フォームのURLを用意し、そこから発注側が注文するといった仕組みとなっています。
発注側は導入の必要がなく、無料で使えるのが大きなメリットです。
またLINE連携して発注できるので、発注側はスマホ一つで注文できます。
気になった人はまず無料トライアルで試してみましょう。

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MOS(株式会社アクロスソリューションズ)

出典:MOS WEBサイト

「MOS」とは、スマホやタブレットでの使用に特化した受発注システムです。
パッケージ型ながら業界に合わせてカスタマイズが可能で、食品、衣料、福祉など、幅広い分野での導入実績があります。
また商品マスタ登録では、商品の情報だけではなく画像もアップロードすることが可能。
画像は商品検索画面にも表示されるため、発注者は画像を見ながら直感的に注文できます。
発注者にとって管理しやすい受発注システムを探している企業におすすめです。

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アラジンEC(株式会社アイル)

出典:アラジンEC WEBサイト

「アラジンEC」は、パッケージ型のBtoB専用のECシステムです。
「アラジンEC」の売りはカスタマイズの柔軟性で、企業独自の商習慣に対応したシステムを構築できます。
カスタマイズの一例としては、在庫数に合わせて注文可能数を制御する機能や、注文受付時にサンクスメールを転送する機能などがあります。
また、月額料金は固定制のため、毎月の売上を気にせず使用できるのも嬉しいポイント。
費用を抑えながらもカスタマイズはしっかりしたい企業に最適な受発注システムです。

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まとめ

今回はクラウド型、パッケージ型の受発注システムを紹介しましたが、自社に合いそうなサービスは見つかったでしょうか。
受発注システムの導入には費用が掛かりますが、人件費削減、ペースレス化など企業にとっては多くのメリットがあります。
システムを比較する際は、料金だけでなくサポート体制や、管理のしやすさなどにも考慮しましょう。
無料トライアルができるサービスもあるので、魅力的なシステムがあればまずは見積もり依頼をしてみましょう。

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