副業としても始めやすいことから、最近では個人でもネットショップを開業する人が増えています。
開業を考える時、まず悩むポイントの一つが、仕入れ先の選定ではないでしょうか。
この記事ではネット販売を始める流れや仕入れの方法、海外から仕入れる際の注意点などを紹介します。
併せておすすめの仕入れサイトも掲載しているので、仕入れ先を探し中の人は参考にしてください。
この記事を書いた人:受発注ライフ編集部
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ネットショップ開業は商品の仕入れが大事
ネットショップの開業においては、仕入れが成功のカギを握るといわれています。
その理由は、競合よりも良い条件で高品質の商品を仕入れることができれば、それだけでも市場において優位に立つことができるからです。
適切な仕入れ戦略を取れば、個人事業や副業でもネットショップの成長は十分に見込めます。
【副業も】ネットショップを開業する流れ
ネットショップを開業するまでには、競合調査、仕入れ先の選定など多くの準備が必要となります。
新規ビジネスを立ち上げる人はもちろん、個人で副業を始めようと考えている人も参考にしてください。
ネットショップのコンセプトづくり
ネットショップ開業の第一歩は、コンセプトづくりです。
コンセプトを決めることで、取り扱い商品や仕入れ先、販売戦略などが選びやすくなります。
少なくともブランドが目指したいイメージ、ターゲット層はあらかじめ決めておくとよいでしょう。
マーケットや競合を調べる
コンセプトが決まったら、市場、競合調査を行いましょう。
市場における自社の位置づけを知ることで、競合と差別化していくために必要な戦略が浮かび上がってきます。
リサーチから、競合に足りない部分、自社ならではの強みを見つけ、仕入れ先を選ぶ際の参考にしてください。
ネット販売する商品を決定し、販売状況をリサーチ
次にネット販売したい商品を見つけ、その販売状況をリサーチします。
既に市場で多く出回っている商品は、仕入れても売れにくい傾向があるので要注意。
しかし、そのような商品でも売り切れの店舗が多い場合、売り手優位となり好条件で販売できる可能性があります。
仕入れ先を検討し決定する
販売する商品が決まったら、仕入れ先を比較、検討します。
仕入れ先を選ぶ際は価格に目が行きがちですが、それだけでなく納期の早さや品質、アフターサービスなども重要なポイントです。
また売り切れなどの在庫トラブルを防ぐため、仕入れ可能な最低、最大数量も確認するようにしてください。
商品を仕入れる
ここまでの準備が済んだら、ようやく商品を仕入れます。
メーカーや卸売業者、仕入れサイトから仕入れるケースが多いと思いますが、その際は契約や規約に沿って受注してください。
またドロップシッピングの方法を取る場合、仕入れを行う必要はなく、取引先の業者から直接商品が発送されます。
ネットショップで売る商品の仕入れ方法
卸から直接仕入れる方法以外にも、海外の卸サイトなど様々な手段を検討してみましょう。
ここでは、副業としてネット販売を始める人にもおすすめの仕入れ方法も紹介しています。
ネットの仕入れサービスを使う
最近では、ネット上で問屋から商品を仕入れられるサービスが登場しています。
ネットの仕入れサイトは低コストで利用できるものが多く、簡単に人気商品を仕入れられるのが魅力。
ただし一般消費者の利用を認めないものや、卸価格は会員限定で公開しているサイトが多いので注意してください。
見本市・展示会に参加
見本市や展示会に参加して、仕入れ先を見付ける方法です。
例えばアクセサリーなどのファッション雑貨を扱う「国際ファッション雑貨EXPO」など、各業界が展示会を開催しています。
このようなイベントはバイヤーや他の事業者と繋がる絶好のチャンスでもあるので、人脈づくりとして参加するのもおすすめです。
卸売業者から仕入れる
商品を見てから仕入れ先を選びたい場合、卸売業者の実店舗に足を運んでみましょう。
例えば、調理器具なら浅草のかっぱ橋道具街、衣料品なら馬喰町の横山町問屋街が有名です。
卸売業者は商品を大量に仕入れるため、単価を抑えられる点が魅力。
まず信頼できる卸売業者を見つけ、取引条件を確認しましょう。
メーカーや作家に直接問い合わせ
既に販売する商品が決まっている場合、製造元のメーカーや作家に直接問い合わせる方法もあります。
電話やメールでショップの詳細や取り扱いたい商品を伝え、取引可能か交渉してみましょう。
アクセサリーなどのハンドメイドサイトで気になる商品がある場合、サイトにメッセージ機能があれば問い合わせることもできます。
海外のネットサービスから仕入れる
海外の卸サイトを介せば、グローバルな商品やサービスを手軽に仕入れられます。
例えばNETSEA(ネッシー)中国のAliExpress(アリエクスプレス)などは、日本でも利用者が多いです。
ただし海外から仕入れる場合、配送期間が長くなりやすく、国内サイトからの購入と比べて不良品や誤発送などが起こりやすいため要注意。
OEMで商品を作る
ブランドコンセプトによっては、OEMでオリジナル製品を製造、販売するのもおすすめです。
OEMとはメーカーに商品の製造などを委託して、自社のオリジナル商品を作る方法。
製造コストを抑えられるのがメリットですが、委託に依存することで自社に技術力が蓄積されなくなる可能性もあります。
ドロップシッピングで販売
ドロップシッピングとは、在庫を持たずに商品をネットショップで販売する方法です。
仕入れや在庫管理の手間が省け、購入された商品はサプライヤーが直接客に配送します。
副業で気軽にネット販売を行いたい個人や、幅広い商品を取り扱いたい人におすすめです。
アクセサリーなどを自分でハンドメイド
ハンドメイドに興味がある人は、自分で製造販売してみるのもおすすめ。
特にアクセサリーなどの小物雑貨は、材料が揃えやすいうえ在庫が場所を取らないため、個人の副業でも始めやすいです。
最近ではmonomy(モノミー)などアクセサリーを作成して販売できるアプリもあるので、チェックしてみてください。
【注意点】個人ネットショップの仕入れを成功させるには
副業などで個人がネット販売の仕入れを成功させるには、いくつかのポイントや注意点があります。
知らずにいると法律違反につながる注意点もあるので、開業前に確認しておきましょう。
継続的な仕入れができるか確認
個人のネットショップの仕入れを成功させるためには、仕入れ先との関係を長期的に築くことが重要です。
せっかくリピーターを獲得しても継続的な仕入れができないと、欠品や納期遅延につながり顧客満足度が低下してしまいます。
仕入れ先を選定する際は、仕入れ先の供給能力もチェックするようにしましょう。
意思疎通がスムーズな仕入れ先を選ぶ
仕入れ先とは発注依頼、納期確認、トラブル時など様々な場面で連絡を取り合うこととなります。
その際、迅速に対応してもらえないとネットショップの運営が滞り、最悪、顧客への対応にも遅れが生じかねません。
あらかじめ仕入れ先に対する業界での評判を調べ、信頼できそうな取引先か見極めましょう。
利益が出るか仕入れ値を確認
個人ネットショップで仕入れを成功させるには、仕入れ値と利益率の確認が不可欠です。
価格設定をしっかり行い、販売価格との差額で十分な利益が得られるか確認しましょう。
市場調査も忘れずに行い、競争力を持った価格設定を心がけてください。
輸入禁止・ネット販売禁止の商材に注意
個人のショップでの仕入れでは、輸入禁止やネット販売禁止の商材に注意が必要です。
例えばワシントン条約により、革製品、象牙などの輸入が禁止されています。
このような制限に違反すると、法的な問題やアカウント停止につながることも。
事前に規制を確認し、安全な商材を選ぶことが大切です。
ネットの仕入れサービスを紹介
国内、海外のネットの仕入れサービスを紹介します。
各サイトのリンクも貼っているので、気になるサービスがあれば比較検討してみてください。
スーパーデリバリー
スーパーデリバリーとはファッションや生活雑貨、食品、家具など、多岐にわたる商品を取り扱う卸、仕入れサイトです。
売れ筋商品や注目ブランドの紹介や特集が組まれていて、トレンドや人気商品を見付けやすいのが特徴です。
BUYON (バイオン)
韓国の卸事業者が出展している仕入れサイトです。
衣類やバッグ、アクセサリーなどのファッション雑貨の取り扱いが多く、わざわざ韓国まで行かなくても流行のアイテムが仕入れられます。
月額制で、海外からの仕入れ初心者でも利用しやすいサービスです。
NETSEA (ネッシー)
日本最大級の、卸売、仕入れサイトです。
取り扱い商品は、アパレルやコスメから食品家電まで幅広く、様々なジャンルの商品を仕入れたい人におすすめ。
登録、利用料は無料で、店舗を持っているか、開業準備中であれば個人事業主でも登録可能です。
TopSeller (トップセラー)
約30万点の商品が揃う、ドロップシッピングサイトです。
5商品までなら無料で始められるおためしプランがあり、登録にも費用は掛かりません。
在庫なしで販売ができるため、売れなかった場合のリスクを最小限に抑えたい人におすすめです。
まとめ
今回はネットショップの開業に伴う仕入れの方法や、注意点、おすすめの仕入れサイトなどを紹介しました。
ネット販売を成功させるためには、価格、質、サービスなど多角的な基準で仕入れ先を比較することが重要です。
また最近ではネット上で国内、海外の商品を仕入れられる便利なサービスもあるので、仕入れ先を探している人は候補に入れてみてください。