ネットショッピングが普及し、市場規模が拡大しているEC業界。
企業もEC事業に取り組むなど広がりを見せています。
また個人で商品を販売をしたい人がインターネットを通じて、より多くのユーザーに商品を届けやすいのも特徴です。
この記事ではECサイト運営に向いている人の特徴や仕事内容、楽しい点や辛い点を紹介。
ECサイト運営担当になった人、ECサイト運営に興味がある人はぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いた人:受発注ライフ編集部
『受発注ライフ』は、2024年3月22日に誕生した、株式会社カンナートのWebメディアです。
株式会社カンナートは西新宿にある創業20年目のシステム開発会社です。
このメディアでは、受発注業務や物流、通販にお困りごとのある方々に向けて、 業務改善のアイデアや業界の新しい動向などを発信していきます。
ECサイトの運営って何をするの?
ECサイト運営業務は大きく分けて「フロント業務」と「バックエンド業務」の2つ。
フロント業務では主に商品企画やマーケティング、仕入れ製造、ECサイト制作・更新を行います。
これらが上手くいかないと、ECサイトに集客できず売上が上がりません。
一方バックエンド業務では、商品管理や発送、顧客フォローなどの裏方作業を担います。
ECサイト運営担当者の仕事内容
ECサイト運営におけるそれぞれの担当業務の仕事内容を紹介します。
マーケティングやお客様サポートなど、EC販売にはさまざまな業務や必要なスキルがあるのでチェックしてみてください。
1. 商品企画
ECサイト運営の中で優先度の高い業務といえば商品企画です。
商品企画が不十分だと、マーケティングや宣伝スキルがあっても商品が売れずに在庫を抱える辛い事態に。
また売上・利益の見込みや戦略を練って販売計画を立てることも、商品企画担当者の仕事内容のひとつです。
2. 仕入れ・製造
販売計画をもとに、商品の仕入れまたは商品の製造を行います。
ここでは仕入れや製造をどれくらいにするか事前に計画し、適切な在庫を持つようにするのが大切です。
もし在庫が少なすぎると、商品が話題になって注文量が増加したときに対応できない事態に。
反対に在庫が多くなると、在庫管理コストが増えてしまいます。
3. サイト構築・更新
EC販売サイト制作者の仕事内容は、ユーザーが見やすく探しやすいサイトを作ることです。
顧客が使いやすいように、何を販売しているのかわかりやすいデザインを心掛けましょう。
ECサイトはシーズンにあわせて、こまめに更新すると継続した売上につながりやすいです。
4. 商品登録・出店
商品をECサイトで販売するには、商品をサイトに登録しユーザーが購入できる状態にする必要があります。
事前に撮影した商品写真やサイズ、販売価格、ユーザーにアピールする商品説明の原稿を商品情報として登録しましょう。
5. プロモーション
インターネット上で店をオープンしても、自社の存在を宣伝しないと多くの人に気づかれません。
そのためユーザーが購入するアクションを手助けするプロモーションが重要です。
効果がすぐに出なくても、広告のデザインを変えたりSNSの方向性を変えたりするなど工夫して、人が集まるECサイト運営を行いましょう。
6. webマーケティング
ECサイトへのアクセスを伸ばすために重要なwebマーケティング。
webマーケティングの大事なポイントは、集客・購入率の向上・リピーター獲得・データ分析の4つ。
SEO対策や広告出稿を行ったり、ユーザーが使いやすいサイトデザインの改善を検討したりします。
7. 受注対応
受注対応担当者の仕事内容は、受注や在庫確認、注文確認メールの送信、決済確認、発送指示など多岐にわたります。
受注ミスをすると、店へのクレームにつながり信頼にかかわるので注意しましょう。
また注文キャンセルや入金問い合わせも受注対応担当が行います。
8. 梱包・出荷
発送指示を受けた担当者は、商品在庫から出荷する商品をピックアップします。
そして商品を検品し、問題なければ梱包作業に入ります。
梱包は商品への最初の印象にかかわるため、ユーザーに喜んでもらえるよう丁寧に行いましょう。
9. お客様サポート
お客様サポート担当の仕事内容は、商品がきちんと顧客のもとに届いたかなどを確認すること。
クレームを受けた際には、迅速に丁寧に応対するスキルが求められます。
顧客対応の印象がよければ、ショップへの印象が一層よくなることも。
顧客と接するお客様サポート業務も、ECサイト運営で注力するべき業務です。
10. 在庫管理
在庫管理とは必要なときに必要なだけ作れるように在庫管理すること。
在庫が少ないと販売機会を逃したり、多すぎると商品劣化が生じ在庫管理コストが増えたりしてしまいます。
在庫を適切に管理できるとどの商品が売れているか把握しやすくなるため、在庫を増やすなど受注対策も取りやすくなるでしょう。
ECサイトの運営担当者に向いているのはどんな人?
多岐にわたる業務が必要なECサイトですが、運営にはどのような特性があるとよいのでしょうか。
以下では、EC業界の仕事に向いている人の特徴を紹介します。
地道な作業が得意
ECサイト運営は、バックエンド業務やサイト作成など地道な作業が多いです。
商品を梱包したり、お客様にメールを送ったり、コツコツ作業を続けられる人が向いているでしょう。
またECサイト開設後間もない場合は、アクセスが少なく売上が小さいことも。
それでも集客努力ができる根気強さが求められます。
分析力がある
ECサイトから得られる顧客データを分析するスキルも重要です。
ユーザーの属性やどのページで離脱者が多いのかなど、インターネットや統計ソフトを使ってユーザーの特性や動きを分析する必要があります。
分析結果にもとづき新商品の企画やサイトの動線の改善をすれば、さらなる売上増加につながるでしょう。
トレンドに敏感
EC業界は変化が大きい業界のひとつ。
インターネット技術も日々発展しています。
そんな中、これまで得た知識で満足していると取り残される恐れも。
新しいインターネット知識や業界トレンドを継続的に追いかけられる人が、ECサイトの運営に向いているといえます。
コミュニケーション能力が高い
商品に関する問い合わせやを受けたときに、適切に対応できないとユーザーから不満を持たれてしまいます。
そのためECサイトの運営担当者には丁寧でスピード感のある対応スキルがある人が向いているでしょう。
またチームでECサイトを運営する場合も、メンバーと情報をスムーズに共有する必要があります。
マルチタスクをこなせる
Eサイト運営に向いている人の特徴として、マルチタスクをこなせるかどうかも重要なポイントです。
特に1人で運営する場合は、商品製造から商品登録、受注対応、梱包まですべてをこなさなければいけません。
チームで運営する際も、各工程の進行状況を考えつつ臨機応変に業務をこなす必要があります。
ECサイト運営者に必要なスキル
EC業界で働く人にはどのようなスキルがあるとよいのでしょうか。
以下では、求められるスキルをピックアップします。
WEBマーケティングスキル
SEO対策やアクセス解析といったWEBマーケティングスキルはECサイト運営に必須です。
SEO対策とはインターネットの検索エンジンの検索結果ページ上位にサイトを表示させるための施策。
またアクセス経路やCVRといったデータ分析も重要で、分析結果に基づいてサイトを改善できれば売上アップにつながります。
WEBデザインスキル
ECサイト構築では、ユーザーが使いやすく見やすいようにデザインを検討する必要があります。
見た目がよいデザインだけではなく、使いやすいことが重要です。
それに加えて、商品写真やバナーが魅力的であることや使いやすい決済ページなどもユーザーの購買行動につながります。
企画力・発想力
市場ニーズがある魅力的な商品を企画するスキルも、ECサイト運営には欠かせません。
思い付きで商品を販売するのではなく、競合の分析や市場調査、トレンド調査でターゲットを想定し売れる商品を企画することが必要です。
競合と似た商品だと価格競争に巻き込まれるため、他にはない特徴を打ち出せるとよいでしょう。
SNS運用スキル
近年はSNSで情報収集を行う人も多いので、SNSをよく使用する人々に訴えかけるプロモーションも重要です。
注目を集める動画や文章の投稿でフォロワーやシェアを増やすことができれば、より多くの人に商品の情報が伝わるでしょう。
ECサイト業界の楽しいところ・辛いところ
以下ではECサイト運営の楽しいところと辛いところを紹介します。
たまたまECサイト担当者になってしまった人、ECサイト運営を始めたい人も必見です。
楽しいところ
ECサイト運営に携わるメリットは、身につくスキルの多さが挙げられます。
幅広い業務を担当するため、商品企画スキルからWebマーケティングスキル、カスタマーサポートスキルなど多くの能力が身につくのが魅力。
最初は分からないことが多くても、徐々にできることが増えて面白くなるでしょう。
また結果がすぐに数字で表れることや、画像と文字でいかに商品アピールできるかなどに楽しさを感じることができます。
辛いところ
ECサイト運営の辛いところのひとつには業務の幅が広すぎることがあります。
商品仕入れからカスタマー対応、顧客管理など身につく業務が多い反面、負担が多い側面も。
また、客からのクレーム対応も辛い点。
購入後のフォローや、特にクレーム対応は丁寧な対応が求められます。
特に感情的にぶつかってくる客への対応は辛いですが、こちらも感情的にならずに事務的に対応するのが大事です。
まとめ
記事ではECサイト運営の仕事内容や、向いている人の特徴を紹介しました。
変化が激しいEC業界では、新しいインターネット技術やトレンドをフォローし続ける取り組みが必要です。
ECサイト運営では業務範囲が広い分辛い点もありますが、身につくスキルが多いのも魅力的。
ECサイト運営に興味がある人は記事を参考に学習を進めてみてください。