梱包とは? 意味や段ボールの梱包方法、商品梱包や梱包状況をケース別に解説

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梱包というとダンボールにものを詰める作業をイメージするかもしれませんが、梱包とはそれだけを指す言葉ではありません。
実際物流の現場では、ダンボールを使った梱包以外にも商品の種類に応じて様々な梱包方法が採用されているのです。
そこでこの記事では、梱包の意味や梱包方法、梱包状況について詳しく解説。
梱包の意味や梱包状況への理解を深めたい人はもちろん、運びたいものの種類に適した梱包方法を知りたい人も必見です。


この記事を書いた人:受発注ライフ編集部

『受発注ライフ』は、2024年3月22日に誕生した、株式会社カンナートのWebメディアです。
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梱包とは? その意味を解説

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梱包とは物流業務の一つで、輸送できる状態にものを包む作業です。
梱包を行う目的は商品を運送中の破損から守ることや、商品の見た目を整えること。
梱包の効果を高めるため、適切なサイズのダンボールや緩衝材を選ぶことが重要です。

梱包と包装の違い

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梱包と包装には明確に意味の違いがあります。
梱包とは前述のとおり、発送する内容物を緩衝材やダンボール箱で包むことを意味しています。
一方で包装とは、商品をラッピングして包むこと。
梱包は内部のものを守る目的に行われるのに対して、包装には商品の見栄えをよりよくする役割があります。

梱包を構成する外装、内装、個装

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梱包を構成するものは、外装、内装、個装の3つに分かれます。
まず外装とは、ダンボールなどの外側の梱包部分を意味するものです。
一方で内装とは、荷物と外装の間に入れる緩衝材を意味しています。
個装とは個々の商品の包装を意味し、パッケージには商品のイメージやブランドが記載されるのが一般的。
外装や内装は建築物に対しても使われることも多いので、混同しないようにしましょう。

商品梱包方法・梱包状況の種類

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商品梱包方法や梱包状況にはいくつかの種類があります。
ここからは、ダンボール梱包など個別の方法について紹介。

ダンボール梱包

ダンボール梱包とは、文字どおりダンボールにものを梱包する方法です。
ダンボールの大きさは、商品のサイズや重さによって選ばれます。
また最近では強化ダンボールが普及し、より幅広いサイズの商品をダンボール梱包できるようになりました。

真空梱包

真空梱包とは、ラップやプラスチックフィルムなどで袋内の空気をなくし、ものを真空状態で保管する梱包方法です。
食品系で使われることの多い商品梱包で、商品の化学変化や細菌の繁殖などを防ぐ目的があります。
真空梱包の際に包装材に穴が開くと、内部に空気や細菌が侵入し本来の効果を発揮できないため、注意が必要な梱包方法です。

木枠梱包

木枠梱包とは木箱を用いて梱包する方法で、国内向けの輸送で採用されることが多いです。
木枠は木板を格子状に組み立てて作られ、枠の隙間は透明シートなどで補強されます。
この梱包方法は、大型機械などダンボール梱包では強度が補えない貨物を運ぶ際に用いらることが一般的です。

スチール梱包

スチール梱包とは、スチール製の箱に商品を梱包する方法。
木枠梱包と同様に重量物の発送をする際に用いられますが、輸入において使われやすい点が木枠梱包との違いです。
この梱包方法では外部からの虫やウイルスの侵入をしっかりと防げるため、検疫に通過しやすい点がメリット。

バンドル梱包

バンドル梱包とは、鋼など頑丈な素材をバンドルとしてものを固定する方法です。
緩衝材などは使わないシンプルな梱包方法で、鋼材や鉄材など多少の衝撃では壊れにくくまだ加工されていないものを運ぶ際に用いられます。

スキッド梱包

スキッド梱包とは、木やスチールでできたスキッドと呼ばれる板の上に、ものを積む梱包方法です。
大型の輸送物に使われる梱包方法で、ローラーなどで効率よくものを移動することが可能。
そのことから、英語圏でスキッド梱包はソリとも呼ばれています。

パレット梱包

パレット梱包とは、木製およびプラスチック製の板の上に荷物を載せて梱包するという方法です。
パレット上にある商品はフィルムなどで巻いて動かないようにして、そのままフォークリフトでトラックに一気に積み上げます。

【ダンボールの梱包方法】ダンボール組み立て

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ダンボールを使った梱包には、実に様々な方法があります。
ここからは一の字貼りや十字貼りなど、ダンボールへのガムテープの貼り方を紹介。

一の字貼り

一の字貼りとは、ダンボールの綴じ目を「一」の文字のような一本線に伸ばしたガムテープで貼り塞ぐ方法です。
ダンボール梱包の中でも最も簡単な商品梱包方法で、軽いものの梱包ならこれだけでも十分に強度を保つことができます。

十字貼り

十字貼りとは、一の字貼りの上に十の文字を書くようにもう一枚ガムテープを貼って梱包する方法です。
この方法によって、内容物の重みに耐えられずダンボールの中心が裂けることを防ぐことができます。
梱包状況に応じて、一の字貼りでは商品梱包の強度が不安という場合に用いられることが多いです。

H貼り

H貼りとは一の字貼りに加え、ダンボールの両端部分に出てくる隙間をガムテープ塞ぐ梱包方法。
梱包の強度を高めるだけではなく、ダンボールの隙間からゴミが入るなどして梱包状況を悪くしないためにも効果的な方法です。

キの字貼り

キの字貼りとは「キ」の文字を描くように、一の字貼りした後にダンボールの底面中心部分にガムテープを2枚貼る方法です。
特に重いものを梱包する際、ダンボールの梱包状態をより強化するために用いられる梱包方法。
重量のある機械類や何冊もの本を安全に運びたい場合には、キの字貼りが有効です。

【ダンボールの梱包方法】緩衝材の種類と選び方

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梱包状況に応じて、外装だけでなく緩衝材を用いた内装をすることが多いです。
ここでは梱包の際、主に使われている緩衝材を紹介します。

エアークッション

エアークッションとは、空気が入っているビニール製の緩衝材。
潰すとプチプチといった音を立てるものが代表的で、小さな電子部品や電化製品などのコンポ類に使われることが多いです。
隙間を埋めやすく、衝撃吸収力も高い点がエアークッションの特徴。

パルプモールド

パルプモールドは、古い紙やパルプ、天然繊維などを利用して作られた緩衝材です。
衝撃を逃がしやすい構造となっていて、卵や陶器などの割れやすいものの商品梱包によく利用されます。
パルプモールドには再利用できるものが多く、地球に優しい緩衝材です。

ポリエチレンシート

ポリエチレンシートとは、発泡ポリエチレンを使ったシート型の緩衝材。
柔らかい素材のため、切ったり丸めたり扱いやすいのが特徴です。
ポリエチレンシートは商品を包み込むように利用できるほか、ダンボールの隙間を埋める際にも使うことができるため、非常に便利な緩衝材です。

いらなくなった古紙や新聞紙を緩衝材として使うこともあります。
グチャグチャに丸めてダンボールの隙間を埋めたり、商品に巻いたり紙の用途は様々。
身近なもので梱包状態をよくできるので、引っ越しの際や個人での商品売買のやり取りなどで使われることも多いです。

梱包作業の流れ

梱包作業ではまず、商品の内容や材料、重量を見てから、適切な梱包方法を選択。
次に、商品の汚損や破損がないか確認し、商品を梱包します。
最後にガムテープなどでしっかりとダンボールを閉じて、商品梱包は完了です。
このような流れで、梱包作業は進んでいきます。

まとめ

今回は梱包とは何かや、梱包方法や梱包状況を紹介しました。
商品梱包の目的とはものを破損や汚れから守ることで、商品の種類や重量によって梱包方法は様々。
また梱包に使われる緩衝材もエアークッションやポリエチレンシートなど幅広く、用途に応じて適切なものを使い分けることが重要です。
ぜひこの記事を、梱包に対する知識を深めるきっかけとして役立ててください。