通販サイトなどでお客様に商品を購入してもらうには、商品画像のほかに魅力的な商品説明が必要となります。
ただ商品の特性や機能を挙げるのではなく、顧客の心を動かし購買につなげる商品説明を書くことが大切です。
記事では、魅力的な商品紹介のコツや書き方のほか、商品説明のテンプレート、例文を詳しく解説。
どのように商品アピールをすればよいかわからない人は、ぜひ記事の例文や書き方を参考にしてください。
この記事を書いた人:受発注ライフ編集部

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商品説明文の役割とは

ECサイトなどで商品を売るためには、商品画像に加えて商品紹介文が重要となります。
以下では商品説明にどのようなことを書けば良いのかを解説するのでぜひ参考にしてください。
商品説明には何を書く?
商品説明には、画像だけでは伝えきれない商品の特徴をお客様に紹介する役割があります。
商品画像からは、使用した際のイメージや視覚に訴える魅力をお客様に伝えることができますが、商品サイズや素材などの情報は伝達できません。
そのため商品説明では、サイズや素材、肌触りといった詳細な商品情報を伝え、お客様にとってその商品がどのような価値があるかをアピールします。
商品説明文に記載する内容は
顧客は商品にはどのような特徴があるのか、自分が求めている商品なのかを知りたいと考えています。
この商品こそが自分が探していたものだと思ってもらえるように、具体的な商品説明や商品が与えるメリットなどを記載してください。
売上につなげるコツは、お客様が持ちうる疑問に対する回答を記載し、購入を後押しする紹介文を書くこと。
以下のように、6W2Hのテンプレートを意識して魅力的な商品アピールを作りましょう。
要素 | 内容 |
When(いつ) | 発売日、生産日など |
Where(どこで) | 生産地、販売場所など |
Who(誰) | 生産者、ブランド、〇〇賞受賞など |
Whom(誰に) | 自分や友人、子供に |
What(何) | 商品名、寸法、色など |
Why(なぜ) | メリット、課題の解決など |
How(どのように) | 使い方、作り方、楽しみ方など |
How much(いくらで) | 通常価格、セール価格など |
商品紹介文の構成・テンプレート

商品説明文の書き方では、起承転結のテンプレートを活用すると書きやすくなります。
以下の構成に沿って書くとお客様にとってわかりやすい商品アピール文を作れるでしょう。
キャッチコピー
「起」にあたるキャッチコピーの部分では、Webサイトを開いたお客様の目に止まるようなキャッチーなフレーズを書くことが重要です。
キャッチコピーでお客様の興味を引きつけないと、次の商品紹介文まで読んでもらえません。
「どんな人のどのような悩みを解決できる商品なのか」をお客様がすぐに判断できるキャッチコピーを作りましょう。
ボディコピー
「承・転」にあたるボディコピーは、商品紹介文の「本文」の部分。
商品の詳しい特性やバックストーリーなどを記載し、お客様の商品に対する理解を深めるのが書き方のコツです。
具体的な数字を出したり、実際に利用した人の声を載せたりすると、よりお客様が商品を購入した後のイメージが湧きやすくなります。
上で紹介した6W2Hを参考に、商品やサービスの魅力をアピールしましょう。
クロージングコピー
起承転結の「結」となるクロージングコピーは、お客様の購入を後押しする役割を持ちます。
クロージングコピーまでたどり着いたお客様は、商品購入の確度が高いか、購入を迷っているはず。
ここで商品購入をやめられてしまうのは大変もったいないことです。
最後に「期間限定」や「初回割引」といった特典を打ち出したり、返品保証で不安を解消したりするなどして購入意欲を高めましょう。
魅力的な商品アピールの書き方のコツとは?

魅力的な商品アピール文を作るためのコツを紹介します。
以下に挙げる書き方のコツを参考に、魅力的な紹介文を考えましょう。
ターゲットを明確にしペルソナを設定
お客様のニーズに訴える魅力的な紹介文作るためには、「ペルソナ」を設定することが重要です。
マーケティングにおけるペルソナとは、自社の商品やサービスを使う典型的な顧客像のこと。
年齢や性別、居住エリアのほか職業や趣味など、ペルソナの特徴を細かくイメージすることで、ターゲットに向けた商品説明が書きやすくなります。
例えば30代男性を対象にする場合でも、都会住みか地方住みかで商品紹介文の書き方は異なります。
商品の特性や売りを把握
競合との差別化を図り、ターゲットのお客様を惹きつけるために、まず売りたい商品の特性やアピール点を挙げてみましょう。
商品の素材や重さ、肌触り、生産地などの基本情報を書き出したうえで、競合にはない商品の魅力や売りを見つけてください。
その際、商品の売りを抽象的に書くのではなく、できれば「9種類の保湿成分配合」など具体的な数字と一緒にアピールしましょう。
商品から得られるベネフィットをアピール
次に、商品を使用することでもたらされるベネフィットを書きましょう。
ベネフィットとは、お客様が抱える悩みや問題を解決できる商品の価値や機能性を意味します。
ベネフィットを記載する際には、上で説明したペルソナやアピールポイントを意識して書くことが大事です。
また商品が持つ特性や強みを意味する「メリット」との違いにも気をつけて、商品アピールをしましょう。
目を引くキャッチコピーを書く
商品サイトを訪問したお客様の目を引くキャッチーなフレーズを入れることで、商品説明文を読んでもらえる可能性が高まります。
ターゲット顧客にとってのベネフィットを意識して、興味をそそる内容を考えましょう。
疑問を投げかけたり、具体的な数字を入れたりするなど工夫するのがコツです。
ただし商品説明と実態が異なっていた場合、虚偽の記載とみなされ景品表示法違反となる恐れがあるため表現には注意しましょう。
商品の背景のストーリーを語る
商品の特性や価値を記載するだけでは、魅力的な商品紹介文にはなりません。
世の中には、多くの似た商品が溢れているためです。
そこでお客様の購買意欲を高めるには、開発秘話やどのような想いで作っているかなど、商品の背景にあるストーリーを伝える書き方が効果的。
お客様がつい先を読んでしまうような、心に訴えかけるエピソードや物語を含んだ文章を考え、魅力的な説明文を作りましょう。
デメリットや注意点も記載
商品紹介文では、商品のメリットや機能だけではなくデメリットや注意点も書いてください。
メリットだけ書き連ねていても、お客様からの信頼は得られません。
注意点やデメリットを伝え、返品できるのかといった解決策をきちんと記載しておくことが重要です。
解決策に納得してもらえればお客様の不安が解消されます。
さらにそのデメリットをベネフィットが上回ると考えれば商品購入につながるでしょう。
【例文付き】魅力的な商品説明のテンプレート

ここまで商品紹介の書き方のコツや構成を説明しました。
以下では魅力的な商品アピールにするための例文を紹介します。
商品説明のテンプレートや例文の書き方を参考に、素敵な商品説明文を作ってください。
【例文】食べ物の紹介
飲むヨーグルトについての商品紹介文例
キャッチコピー:
生乳100%・添加物不使用、独自のチーズ製法から作った爽やかな飲むヨーグルト
ボディコピー:
XX社の創業者XXは、フランスから持ち帰ったチーズ製法を元に、△△県の高原地域の気候に合わせてチーズ作りをしてまいりました。
今回、私たちはXX社独自のヨーグルトを作りたいと考え、チーズ技術の知識をもとに菌の組み合わせなどを約3年間研究。
新しい乳酸菌を組み合わせ、爽やかな香り豊かなヨーグルトを開発しました。
生乳100%・添加物不使用で毎日安心して飲める、腸に優しいヨーグルトです。
爽やかな朝のスタートにいかがでしょうか。
※生乳を使用しているため色ムラがある可能性がありますが味に影響はありません。
クロージングコピー:
注文から5営業日以内に発送予定。
賞味期限は発送日を含め10日以上のものをお届けします。
【例文】化粧品の紹介
化粧水についての商品紹介文例
キャッチコピー:
XXX5種類配合で角質層のすみずみまで潤いを与え健やかな肌に
ボディコピー:
カサカサ肌でお悩みの人に、肌のバリア機能のための必須成分XXXを5種類配合した新しい化粧水を開発しました。
自然由来の〇〇エキスで肌本来の健やかな滑らかさを保ちます。
ミストタイプなので忙しい毎日でも時短でみずみずしい肌に。
顔のほかに頭皮や手にも使うことができ、1本で使い回せて便利です。
顔の乾燥対策のほか、インナードライ対策、ボディケア対策にどうぞ。
※天然由来成分を配合しているため、変色や沈殿が生じる場合がありますが品質には問題ございません。
クロージングコピー:
3,900円以上のお買い物で送料無料。
LINEのお友達登録で300円割引クーポンを配布しています。
商品に破損・汚損・不良があった場合、お受け取り後7日間以内にご連絡下さい。
まとめ
今回は商品説明文の書き方や例文を紹介しました。
商品アピールではペルソナを設定したうえで、例文のようなストーリ性のある文章で、商品によるベネフィットを書くことが重要。
その際は商品の実態と離れた虚偽の書き方にならないように注意しましょう。
記事で紹介した商品説明のテンプレートや例文を参考に、魅力的な商品紹介文を書いてみてください。