運送会社を利用する時、1番気がかりなのが「荷物がいつ到着するか」ということ。
そんな時、配送状況を確認しても「輸送中」からずっとステータスが変わらないと無事配達されるか心配になりますよね。
そこで今回は、輸送中とは何かといったことや、佐川急便の追跡システムで表示される「配達営業所へ輸送中です」の意味について解説。
さらに輸送中から到着までの流れや荷物が来ない時の対処法など、配送に関する不安や疑問にも答えていきます。
輸送中とは?
荷物の集荷や受付が完了すると、ヤマト運輸などの追跡システムでは「輸送中」と表示されます。
この輸送中とは、荷物が配達担当の営業所へ運ばれている状態。
荷物は複数の中継地点を経て営業所に運ばれることもありますが、その間もずっと輸送中と表示されます。
また佐川急便の追跡画面では「配達営業所へ輸送中です」と表示されますが、これは輸送中の意味と同じです。
配達中と輸送中の意味の違い
輸送中の意味と混同しがちなのが、配達中。
配達中とは、荷物が最寄りの営業所からドライバーによって届け先に向かっている状態を表します。
一方で輸送中とは、荷物が担当の営業所に到着するまでの過程で、配達中の前の段階です。
配達中と輸送中の意味を勘違いしていると、荷物がいつ到着するか予測しずらくなるでしょう。
輸送中から到着までのフロー
発送手続きが完了すると、途中に中継地点を挟みながら荷物は営業所へと輸送されるのが通常の流れ。
続いて営業所では荷物の仕分けを行い、それぞれの担当ドライバーに荷物が預けられます。
ここまでが、輸送中から到着までの一般的なフロー。
一方で、届け先が不在だった場合にはしばらくの間荷物は営業所で保管されます。
輸送中からステータスが変わらない原因
輸送中や「配達営業所へ輸送中です」からステータスがなかなか変わらない時、考えられる原因はいくつかあります。
いつ到着するか問い合わせる前に、当てはまりそうな原因がないかチェックしておきましょう。
ドライバーがステータスの更新を忘れている
輸送中からずっとステータスが変わらない時は、ドライバーがステータスを更新し忘れている可能性があります。
ひどい時は、輸送中から到着まで1度もステータスが変わらないことも。
ドライバーもステータスの変更には注意を払っているはずですが、人間ですからどうしてもこのようなミスは避けられません。
交通事情
輸送中からステータスが変わらないのは、交通事情が原因かもしれません。
時々、荷物を運ぶトラックや飛行機が渋滞や天候などの影響で、予定よりも遅れてしまうことがあります。
この場合も、荷物の追跡情報は更新されずに輸送中のままです。
自然災害
自然災害は、輸送中の荷物に大きな影響を与えることがあります。
台風、降雪、大雨などの悪天候が発生すると、道路や空港が閉鎖されたり交通機関が運休することも。
記録的な自然災害が発生すると数日単位の大幅な遅延が生じることがありますが、こればかりは仕方ありません。
事故
輸送中からステータスが変わらないのは、輸送中から到着までにドライバーが事故を起こしたためかもしれません。
事故によって車両が故障したり荷物が破損したりすると、配送が遅れたり中止されたりする可能性があります。
このような場合は運送会社から客に連絡が入るはずですが、万が一連絡がない場合は問い合わせてみましょう。
繁忙期
年末年始やお中元、お歳暮シーズンなどは、1年の中で運送会社が最も忙しい時期です。
この時期は荷物の遅延が生じやすく、輸送中からなかなかステータスが変わらないことがあります。
繁忙期に運送会社を使うなら、あらかじめ1日程度の遅延は想定しておくと良いでしょう。
荷物の紛失
輸送中からステータスが変わらない最悪のケースが、荷物の紛失です。
非常にまれでありますが、配送業者が輸送中から到着までの間に荷物を紛失することがあります。
その場合に備えて、荷物には必ず送り状や名前・住所・電話番号などの情報を記載し追跡番号を控えておくことが大切です。
輸送中の荷物はいつ到着するか?
ヤマト運輸や佐川急便で頼んだ荷物は、1日から2日で到着するのが一般的です。
それを考えれば輸送中から到着までは、2日以内といったケースがほとんどでしょう。
配達中にステータスが変われば、基本的にはその日中に配達が完了します。
ですが上記でも紹介した通り、道路情報など様々な原因により配達遅延が起きうることも念頭に置いておきましょう。
荷物がいつ到着するか確認する方法
ここでは佐川急便やヤマト運輸などで頼んだ荷物がいつ到着するか、確認する方法を紹介します。
輸送中や「配達営業所へ輸送中です」からステータスが変わらないと心配に思っている人は、参考にしてください。
LINE
最近ではヤマト運輸や佐川急便をはじめ多くの運送会社で、LINEでいつ到着するかの確認ができます。
さらに配達日時に都合が悪い場合には、LINEから再配達を依頼することも可能。
LINEを持っている人は、ぜひ運送会社の公式LINEを登録しておきましょう。
公式サイト
運送会社のホームページにアクセスして荷物の追跡番号を入力すると、荷物の現在位置や配達予定日時が確認できます。
この方法ならスマートフォンがない人でも、PCから簡単に荷物がいつ到着するかチェックできて便利。
よく運送会社を利用する人は、追跡番号の検索ページをお気に入りに登録しておきましょう。
アプリ
運送会社のアプリからも、荷物がいつ到着するか確認できます。
運送会社のアプリには運送状況の確認機能だけでなく、様々なサービスが搭載されているのが特徴。
例えばヤマト運輸のアプリでは、集荷の依頼や送り状発行予約が可能です。
電話
もし頼んだ荷物の追跡番号が分からない状況なら、運送会社に問い合わせるとスムーズでしょう。
佐川では営業所、ヤマトではサービスセンターに問い合わせると荷物がいつ到着するか教えてくれます。
電話での問い合わせなら、荷物の紛失などの最悪な事態に陥っていないかも確認しておけるので安心です。
【ステータス別】 配達予定日を過ぎても荷物が来ない時の対応
配達予定日を過ぎても荷物が来ない場合の対応は、追跡システム上で表示されているステータスにより異なります。
繁忙期でもないのに荷物が1日、2日と遅れている場合は、以下の対処法を取ってみてください。
輸送中・配達中
輸送中や配送中のステータスのまま荷物が来ない場合、まず運送会社のホームページにアクセスしましょう。
自分の荷物に関する遅延情報が載ってないか、探してみてください。
遅延がある場合には、その対象地域や遅延の理由、対象商品などの詳細が掲載されています。
また時間指定に荷物が来ないケースでも、その日中は待ってみると良いでしょう。
翌日になっても荷物が来ない場合はサービスセンターや担当の営業所に問い合わせてください。
持戻・調査中
ステータス上で「持戻」と表示されたら、届け先が不在だったので荷物が届けられなかったという意味です。
この場合は不在票がポストに入っているはずなので、そこに載っている電話番号やQRコードなどから再配達の依頼をしましょう。
またステータスに「調査中」とあるなら、これは住所や氏名の確認が取れず届け先が分からなかったということです。
直ちにサービスセンターや営業所に問い合わせて、正しい届け先を伝えましょう。
荷物が紛失した際の保証金制度もチェック
運送会社の都合により荷物が紛失した場合には、荷物の代金と送料を弁償してもらえます。
弁償金額の上限は佐川急便、日本郵便では30万円。
ヤマト運輸も宅急便の上限は30万円ですが、ネコポスは3千円、コンパクト便では3万円です。
ただし荷物の弁償には免責期間があり、その期間を過ぎると保証してもらえなくなります。
そのような事態に陥らないため、荷物がいつまでも来ない時はすぐに問い合わせることが大切です。
まとめ
この記事では佐川の「配達営業所へ輸送中です」や輸送中の意味や、輸送中から到着までの流れを紹介しました。
輸送中とは荷物が発送元から運送会社の営業所まで移動する過程のことを指します。
輸送中からステータスが変わらない原因はドライバーの更新忘れなど些細なことがほとんど。
しかしまれに荷物の紛失などの可能性もあるので、到着予定日を過ぎても荷物が来ない時はすぐ運送会社に問い合わせましょう。