トラックサイズの見分け方は? 2tや軽トラック、大型トラックの寸法を比較して解説

truck with six wheels

街中で見かけるトラックは、サイズや最大積載量が何トンかによって車種が異なります。
記事ではトラックの車両総重量や高さ、車幅による比較を解説。
さらに軽トラックや2tトラック、10トン、13トンなどの大型トラックなどがどのような用途で使われるかも紹介します。
トラックの車種によるサイズや荷台寸法、用途の違いを知り、見分け方を理解しましょう。


この記事を書いた人:受発注ライフ編集部

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トラックのサイズの分類

トラックは車幅や長さ、高さにより、小型トラック、中型トラック、大型トラックの3つの種類に分類されます。
それぞれ車両寸法や最大積載量などが異なるので確認しましょう。

小型トラック【2トン、3トン】

トラックのなかで最も小さいサイズが小型トラック。
コンパクトで小回りがきくのが特徴です。
コンビニやスーパーの配送用車両や宅配便など、主に地域での輸送のために利用されます。
現在の運転免許基準では準中型免許以上を持っている人が運転でき、普通免許を持つ人は2tトラックのみ運転できます。

中型トラック【4トン~増トン車】

小型トラックと比較してサイズが大きい中型トラックは、引越しの運搬や製造業・小売業の近距離から中距離輸送まで使われています。
何トンサイズが代表的かというと、4トン車や4トンの増トン車である8トン車です。
中型免許を取得している人は中型トラックを運転できます。

大型トラック 【10トン~】

大型トラックは、中距離から長距離の輸送で使われるトラック。
最大積載量6.5トン以上のトラックが大型に該当し、一般的には10トントラックと呼ばれるサイズです。
積載容量が大きいため、土砂や産業廃棄物、重い貨物を運ぶことにも利用されます。
10トンや13トン、25トンなどの大型トラックを運転するには、大型一種免許の取得が必要です。

軽トラック

軽トラックとは、軽自動車の規格を満たしている小型トラックのこと。
軽トラックのエンジンの総排気量は660cc、最大積載量は350kg以下と定められています。
普通免許でも運転することができるのが軽トラックのポイントです。
軽トラックの用途としては、引越しや農業での野菜や農機具の運搬に向いています。

小型、中型、大型トラックの寸法や最大積載量を比較

ここからは、トラックの車種による最大積載量や車幅のほか、長さや高さを紹介。
車種によって荷台寸法や積載量が異なるので、見分け方や比較方法をチェックしましょう。

小型トラック

2tトラックや3tトラックが該当する小型トラック。
車両総重量は5トン以下、最大積載量は3トン以下と定められています。
荷台寸法は小型トラックの種類によりますが、目安としては1.9m(幅)×4.3m(長さ)ほどです。

・最大積載量 3トン以下
・車両総重量 5トン以下
・寸法 全長4.7m以下×全幅1.7m以下×全高2m以下

中型トラック

4トントラックなどと言われる中型トラックの規格は、最大積載量は6.5トン以下、車両総重量11トン以下と決められています。
また長さは12メートル以下、車幅は2.5メートル以下、高さは3.8m以下です。
なお荷台寸法は、目安として2.23m(幅)×6.2m(長さ)ほどとなります。

・最大積載量 6.5トン以下
・車両総重量 11トン未満
・全長 12m以下
・全幅 2.5m以下
・全高 3.8m以下

大型トラック

10トントラックとも呼ばれる大型トラックは、最大積載量が6.5トン以上のものです。
車両総重量は11トン以上で、法律では20トン(25トン)までと決められています。
なお荷台寸法は目安としては2.3m(幅)×9.6m(長さ)ほど、トラックの長さは12m以下で車幅は2.5m以下です。

・最大積載量 6.5トン以上
・車両総重量 11トン以上
・全長 12m以下
・全幅 2.5m以下
・全高 3.8m以下

標準積載量によるトラックサイズの見分け方

トラックの見分け方の一つは、標準積載量の違いに注目することです。
トラックメーカーは一般的に3トン以下を小型、4トン~5トン以下を中型、5トン以上を大型トラックと区分します。
しかしメーカーによっては、2t未満や4トンのトラックを小型としたり、2tや3トンのトラックを中型と読んだりすることも。

・小型トラック 2,000~3,000kg以下
・中型トラック 4,000以上5,000kg未満
・大型トラック 5,000kg以上*一部メーカーによる

小型・中型・大型トラックの車種例を紹介

ここからは各メーカーが販売しているトラックを車種、サイズ別に解説。
2tトラックから車両総重量25トンの大型トラックまで紹介します。

【小型トラック】いすゞ エルフの車両・荷台寸法

トラックやバスなどの商用車を主に取り扱ういすゞ自動車が、製造販売している小型トラック「エルフ」。
1959年の販売以降、マイナーチェンジやモデルチェンジを経て2023年には7代目のモデルが発表されました。
インテリアの改良や運転支援機能の拡充などが行われ注目されています。

・車両寸法 全長4,685mm×全高1,960mm×幅1,620mm
・荷台寸法 全幅1,695mm×長さ3,120mm×高さ380mm

【中型トラック】日野 レンジャーの車両・荷台寸法

トラックやバスなどの商用車を主に製造する日野自動車からは、中型トラックのレンジャー(RANGER)が販売されています。
4トンクラスから20トンまで幅広いラインナップを持っているのが特徴です。
国内の中型トラック販売数トップシェアを長年守っているだけあって完成度の高いトラック。

・車両寸法 全長8,677mm×全高2,445mm×幅2,130mm
・荷台寸法 全幅2,230mm×長さ6,705mm×高さ395mm

【大型トラック・25トン】いすゞ ギガGカーゴの車両・荷台寸法

いすゞ自動車が製造販売しているのが大型トラックのギガ(車両総重量25トン)。
大型トラックのギガを改良し、2023年に国内初の車両総重量25トン低床3軸車を新たに設定しました。
衝突回避支援機能の追加や前方検知精度の改良により、安全性が高まったのが特徴です。

・車両寸法 全長11985mm×全高3795mmmm×幅2495mm
・荷台寸法 全幅2410mm×長さ9675mm×高さ2655mm

サイズ以外のトラックの見分け方

トラックの車幅や荷台寸法による見分け方のほかに、形状や用途でトラックを比較する方法があります。
それぞれの特徴をチェックして車種を比較してみましょう。

形状

荷台寸法以外のトラックの見分け方として、形状を比較する方法があります。
一般的なトラックの形状は「平ボディ」です。
あおりと呼ばれる板に囲まれた荷台を備えたトラックで、荷物の積み下ろしがしやすく幅広い輸送に使用可能です。
そのほかにも土砂や廃材の運搬で用いられるダンプトラックや、アルミ製の箱型の荷台を備えたバンタイプなど様々な形状のトラックがあります。

用途

貨物運送用、建設用など、用途によるトラックの見分け方もあります。
貨物運送用トラックには自家用普通貨物自動車と事業用貨物自動車がありますが、プレートの色による見分け方があります。
自家用のプレートは白色で文字は緑色なのに対して、事業用はプレートが緑で文字は白色です。
また建設用トラックは建設機械ともよばれ、ダンプカーにはナンバープレートのほかにダンプナンバーというナンバーが記載されています。

まとめ

トラックの最大積載量が何トンかや、長さや高さ、車幅の寸法による比較方法や見分け方を解説しました。
2tトラックとよばれる小型トラックや4トンの中型トラックを運転するには、必要な免許が異なることも理解しましょう。
また10トンや13トンといった大型トラックを運転するには大型免許が必要です。
荷物を載せる際は、車種や最大積載量が何トンかに注意を向けてみましょう。